教師スキル②【任せる】そこには責任が伴います

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こんにちは。
まっつ先生です。

子どもの力を伸ばす上で必要な教師の
心構えはいくつもありますが、
今回は

【任せる】

です。



人に仕事や役割を任せるって
高等技術なんです。


何の考えもなしで、

「あなた、これやってね」

と言うのは、任せるとは言いません。
それは、放り投げと言います。


では、任せるとは一体
どういうことでしょう。



学校での人事を考え見てください。

担任や校務分掌は、先生方の希望を
取ると思いますが、それを元に
管理職が決めていきます。

決める時には、全員の希望が
100%通るわけはないですよね。

「〇〇先生は、厳しい指導で
  学級を立て直してくれるから
5年生」


「△△先生は、音楽の専門家
だから表現教育の担当」

というように、
学級の実態やその先生の能力・適性を
考慮して決めています。

無謀な人事はほぼありえません。
そこに、校長の意図があれば別ですが。



それと同じように私たちが子どもに
役割を与える時も、
子どもの能力を考慮すべきです。

修学旅行での班リーダーを選ぶ時には
面倒見が良く、統率力がある子ども

委員会の委員長を選出するときは
しっかり者で、責任感のある子ども

というように、適材適所を考えます。


ただし、
ちょっと冒険することも
ありませんか?



例えば、
学級や学年間だけでの役割。


学級内での議長や書記、班長であれば
少しくらい能力的に低くても
意欲さえあれば任せることもあります。

ところが、
この人選を間違えると
とんでもないことになります。


1つの事象で


大失敗
大成功も
しました!!



あれは、何回目かの6年担任でした。

6年担任の仕事の流れもだいぶ
分かってきている頃でした。

少しだけ気持ちに余裕、
もしかしたら奢りも
あったかもしれません。

運動会の取り組みが始まるにあたり、
係を決めることになりました。

最も決まりにくいのが

応 援 団!!

その中でも
応援団長を決めるのは
厄介中の厄介です。

6年生の応援団となると
組団の応援をリードする
大役があります。



それを分かっている子ども達は
なかなか立候補してくれないのが
ありがちなパターンです。


ところが、
3つの応援団の枠が
立候補でスマートに決まったんです!!

その意欲を褒め、讃えました!!

「こんなにやる気のある
  応援団は初めてだよ!!」



ところが…です。
やはり、この事案は一筋縄では
いきませんでした。

出ました!!

応援団長を誰がやるか問題


ただ、その前に、すでに
私は失敗を犯していました。
(子どもには悪いのですが)

3人のうちの1人が自閉症を
もっていたのです。
Yくんといいます。


去年も経験しているから
大丈夫かな??
でも、この子が自ら挙手して
意欲を見せてくれるなんて
滅多にないから

やらせてみよう!!


半信半疑でしたが、頑張ってもらうことに
したのです。



もちろん、その子が困らないための
サポートはするつもりでいました。


障がいをもっていたから
失敗したと言いたいのでは
ありません。


ただ、大勢の前に立って指示を出すことが
果たしてどれくらいできるだろうか??

何をしたらいいかが分からなくて
パニックになる姿を大人数の前で
晒すことにはならないだろうか??

そんな不安や心配が常に頭の中を
ぐるぐる巡っていました。

他の先生からも

「Y君で大丈夫??」

という声がありました。

特別支援学級も担任し、自閉症の子の
特徴についても知識はあったので、
(個人によって障がいの特徴は異なります)


「応援練習を繰り返していけば
  大丈夫だろう」



と思っていました。


結論から言うと

応援団としては力不足でした。

本人は頑張っていました。
Y君の保護者からも感謝の言葉を
いただきました。

でも、応援団としては…
6年生の応援団としては…
やはり、

力不足なんです。



5年生の子ども達の方がしっかりと
指示を出し、堂々としていました。

本人には絶対に言えませんが。

せめてもの救いは、
周りの人間が思っているほど、
Y君本人が力不足を感じていなかった
ことです。

むしろ、やり切った満足感が
あったようです!!

でも、
子どもによっては、役を
果たせなかったことを悔いて
それ以降の活動全てに

消極的になってしまう
場合もあります。



保護者からも
「なぜうちの子どもに

こんな大役を
任せたんですか!!」
とお叱りを受ける可能性も
あります!!




任命責任が問われます。


それを考えると、今回のケースは
Y君に助けられました。

役をもたせ、遂行させ、
その後のことまで
考えていかなければ

ならなかったのです。

ここまでが、大失敗談です。


結局、団長は誰になったの??
となりますが、引き受けてくれたのは
S君でした。

私が、しつこく打診し、
ラブコールをした結果です。



彼に

【任せた】

のです。


「君ならできると
  先生は思っている。
意欲。大きい声。統率力。
堂々とした態度。団長に必要な

資質を全部もっているよ。
君以外に誰ができるんだい?
君以外に任せられないよ!!」


何となく、背中を押してあげたら
引き受けてくれそうな様子でした。

だから、猛プッシュしたんです。

大好きな女の子に猛烈アタックするかの
ように貪欲にいきました。

でも、それだけの能力をもっている
子どもだったので、アプローチした
言葉通り、やってくれると信じていました。

結果、

大成功でした!!

応援練習の進め方から指示の出し方、
自軍の統率まで、1回のアドバイスで
卒なくこなしてくれました。

彼にとって、大きな成功体験に
なったことと思います。

運動会終了後には、3人の応援団の
頑張りを褒めました。



Y君もS君も立候補してくれたのですが、
最終的にGOサイン(任せた)を出したのは
私。

任せたからには、全力でサポートし、
仮に失敗してもアフターフォローを
することで、

失敗が成功に変わる

と実感することができました。


どんな子どもでも、どんな役でも

まず,

【任せる】

こと。

それから

「任せたよ!!」

と背中を押してあげる一言が
その子どもを成長させるための
一歩になります。



子ども達も、教師からの
その言葉を
待っているはずです!!



最後まで読んでいただき、
ありがとうございました!!



👋まっつ先生でした👋










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