教師にも当てはまる。「去年は去年、今年は今年。」

学級経営



こんにちは。
まっつ先生です。

子どもってなかなか思い通りに
動いてくれないですよね。



低学年は幼さがあり、規律よりも
自由を欲しがる年代です。

中学年は友達との関わる楽しさが
分かってくる年代です。

高学年になると自分の考えを
もつようになり、指摘されることに
鬱陶しさを感じる年代です。

指示した通りに子どもが
動こうとしない場合。


あるいは、

子どもが言ったことを
守ろうとしない場合


そのような場合に、
あなたはどのように考えますか。




①自分の伝え方が悪い。

②きちんと聞いていない

  子どもが悪い




もちろん、答えはどちらかと
いうことではありません。
どちらも問題なのです。


しかし、
②に偏りすぎるのは、
教師として問題があります。


こんな愚痴を漏らしている
人はいませんか?


「今年の2年生は、
  全然言うことを聞かない。
去年の2年生は
すごく立派だったのに…」


はい。超未熟時代の私です。
(今もまだまだ未熟ですが)



今はさすがに、こんな考えは
これっぽっちしかもっていません。

学年は同じでも、子どもは違います。
性格も実態も違って当たり前ですから、
比較するのはナンセンスですよね。

だから、
職員室でこのような言葉を聞くと
胸が苦しくなり、反論したくなります。

そんな目で見られている子ども達も
不憫でなりません。


そんな私は、
超未熟時代に2年連続の
3年生を担任することになりました。

「ラッキー」

と率直に思いました。




教材は前年度と同じ。

同じ学習内容だから、
同じ教え方。


同じ学級のシステム。



全て同じように進めれば
いいではないかと楽観的に
思っていたのです。

いつもは憂鬱な4月の第1週が
すこぶる余裕に感じていました。



さあ、新学期のスタート!!

学級組織を決め、
ルールを確認し、
順調に進んでいました。

はじめは、

「先生!!去年はそうじゃなくて、
  こうしてました。」

という定番のクレームが入りましたが、

「去年は去年。今年は今年。」

と、これまた定番の返しをしていました。



雲行きが怪しくなってきた事に
気付いたのは、まず学習面です。


教材研究をしなかったわけではありません。

「3年生の担任は
  何回目ですか?」

と聞かれてもおかしくないくらいの
ベテランがする教材研究の仕方です。

指導書をペラペラめくり、
軽く目を通す程度で済ませていました。


本当の教材研究は、

子どもの実態を把握し、
その実態をもとにして、学習内容を
どのように教えていくかを
考えなければなりません。

最も大事な実態把握を
していなかったのです。




そのため、全く同じテストを
させているにも関わらず、
平均点が10点近く低い結果が出ました。

1学期は改善する事なく、
過ごしました。

自分の指導方法を全く
振り返らなかったのです。

振り返る必要がないと
思っていたからです。

完全に子ども達のせいに
していました。



そして、それと同時に
生活面でも雲行きが…。

子ども達の間で小さないざこざが
頻発しました。

でも、いざこざが小さかったため、
ほとんど気にせず、指導をしていました。


去年と同じように、優しく、
語りかけるような指導。


これが今回の3年生には、
ほとんど通用しませんでした。




学級の悪化は、それはそれは
あっという間でした。



あんなに余裕をぶっこいていた
4月が恋しかったです。


学習面も生活面もうまくいかず、
ストレスが溜まる一方でした。

そこで思っちゃったんです。

「今年の3年生は、
  全然言うことを聞かない。
去年の3年生は
すごく立派だったのに…」



さすがに、ここまで学級が崩れていくと
超未熟者も自分が超未熟者だと
気付きます。



まずは、生活面と学習規律から
整えました。

時間がかかりました。


2歩進んだかと思ったら
1歩下がり。

また1歩進んだと思ったら

2歩下がり。

牛歩でしか

改善していきませんでした。


ようやく学級経営がしやすいなと
感じるようになったのは2学期後半でした。


1学期はマイナス成長を続け、
2学期いっぱいかけて

ゼロに戻したのです。


1年間で地獄と天国??の学級を
同時に体験したような感覚でした。


指示が通る学級は、
やりやすいんです!!



新しいことにもどんどん
チャレンジできるし、
それで子ども達をさらに成長させる
こともできます。



教師の仕事はどんな子どもにでも
同じ事を言って、同じように聞かせる
ことではありません。


子どもの様子を見取り、
言葉を選び取り、
成長を見る。

もしも、それでうまく
いかなかったら、
別のアプローチを
考え実行する。

そんなふうに、

臨機応変に対応することが
教師には求められます。

教師にも子どもにも
同じことが言えます。


去年は去年今年は今年。


最後まで読んでいただき、
ありがとうございました!!



👋まっつ先生でした👋











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