低学年の問題行動を広げないために!!原因と手立て

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こんにちは。
まっつ先生です。


私は、ある学校で
崩壊学級の様子を
みたことがあります。




私の学級と教室が近かったこともあり、
時々様子を見ながら必要に応じて
指導に入っていました。

担任の先生は、学級でトラブルが起きると
授業時間に決まって、廊下で数人と
話をしていました。



休み時間に起こったトラブルを
授業中に聞いているのです。


授業を受けている子どもは
ほったらかしになっています。



教科書を読んでいる子どももいれば
教室を走り回っている子どももいます。


当然ながらトラブルは
絶えません。


その度に、担任の先生が
個別に対応していました。


子どもからしてみれば、

「トラブルを起こせば
 自分にかまってもらえるんだ」

ということになるわけです。


トラブルが増えるのは必然です。

そして、

モグラ叩き状態なのです。


管理職の指導を受けながら、
指導のタイミングを変えるようにして
なんとかその1年間を乗り切りました。

その先生は、よく1年間耐えたと
思いますが、

心の中は私たちの予想を
はるかに超える複雑な感情が
ぐるぐると回っていたのではないかと
思います。


*自分の学級経営力のなさを
  露呈した羞恥心

*なぜ指導がうまくいかなかった

 のかという自責の気持ち

*指示に従わない子ども達への

 苛立ち

*同僚に迷惑をかけた申し訳なさ
 (私達は迷惑に感じてはいませんが)



これが自分だったらと思うと、
今すぐにでも逃げ出したい

辞めたいという気持ちに
間違いなくなります。

登校拒否に

なるかもしれません。


それぐらい苦しい状況です。





そこで、なぜこのような
問題行動発生になったのか
原因を考えてみました。



①先生の話が聞こえない

特定の子どもが暴れたり、
叫んだりしていると先生の話が
聞こえません。

「分かった!!」

「ハイハイ!当ててよ、先生!!」


などという声によって、教師の言葉が
聞き取りにくくなります。

授業中の発問や指示についても、
聞き取ることができなくなってしまいます。



そうすると、
授業とは別のことをしたくなってしまう
ということになります。

②学習を邪魔される

勉強しようと思っていても、余計なことを
言われたり、物を取られたりします。


それに対して腹を立てたり、
言い返したりすることで、
学習に集中できなくなります。



こうなると、授業どころではなくなります。
学習規律やトラブルについての指導を
優先させなければなりません。


授業進行が妨害されている
状態です。



③教師が特定の子どものみに
注目してしまう



教師が特定の子どもにばかり
注目してしまうことも

問題です。

例えば、歩き回ったり黒板に落書きを
したりする子どもがいて、
その子どもにばかり注意をしていたら、

周りの子どもは、先生から
かまってもらえない状態になります。



無視されるよりも注意される方が
自分を見てもらえることになるので、
子どもは嬉しいのです。

そうなると、

「イタズラをすれば先生に
  かまってもらえるのだ」

と誤った学習をさせることになります。





では、低学年のトラブルを
防ぐための3つの手立てを
紹介します。


①発言ルールを決める


まずは、授業中の発言ルールを決めます。
手を挙げて、指名されてから発言する。

「ハイハイ言っている人は
  当てません」

というように、不必要な発言に
釘を刺しておきます。



また、

「話し合いの時間以外は
  しゃべらない」

など、ルールを明確にします。


はじめのうちは、
印刷して可視化して
おくのが望ましいです。


②傾聴行動のソーシャル
  スキルトレーニング


週に1回ほど、特別活動の時間などに、
SSTを実施します。

SSTは、
対人的行動の障害や躓きの原因を
社会的スキルの欠如として
捉えるものです。



必要な社会スキルを学習させながら、
対人行動の障がいや躓きを
改善しようとする技法で、
次のような内容について学習します。


*傾聴

*発言行動

*質問行動

*自己評価カード




③トークン・エコノミー

問題行動がなかなか改善されない
子どもについては、

個別にこの取り組みを
実施します。


トークンとは、

やるべき課題を意識づけする

ためのツールです。



ご褒美でモチベーションを高めて、
課題への取り組みを易しくして
課題達成に導く仕掛けのことです。


トークン表をまずは作ります。

1週間の穴抜きの時間割表の
ようなものを作るのです。

そして、
1週間分の行動目標を
子どもと一緒に考えます。


例えば、

授業に参加できたらシール。
先生に3回注意されたら

シールはなし。

というように。


毎日帰りの時間に、
一緒に振り返りをしながら
シールを貼っていきます。


トークン表を見ながら
子どもを褒めることが
大切です。





自分の頑張りを可視化できるので、
子どもも意欲的に取り組みます。


1〜2ヶ月を目安に
取り組ませましょう。


また、
この取り組みをする際には、
保護者の承諾も得た上で
実施することをお勧めします。

特別支援教育的な取り組みなので、
中には抵抗感をもつ保護者もいます。



ここで挙げた原因が、
全てではありません。



ただ、低学年における崩壊での
大きな割合を占めるのは事実です。


3つの手立てを講じていれば、
学級が総崩れする心配は
しなくていいです。



ざわつきは、低学年には
つきものです。

常に、静かに・集中して学習に
取り組む低学年の学級はありません。

騒ぐ子どもがいたら、その子どもは
きっと、あなたに甘えているのだと
思ってください。

自分に関心をもってほしいがために
気を引こうとしているのです。

だから、
低学年の子ども達には

目をかけ

手をかけ

声をかけ


てください。


その愛情が、
子ども達が成長する
一番の促進剤になります!!





そして、あなたが子ども達の成長を
感じとることで
自分に自信をもてるとともに


子ども達を思う気持ちも
さらに強くなり、
教師業の楽しさを感じることが
できるはずです。


最後まで読んでいただき
ありがとうございました!!



👋まっつ先生でした👋









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